申込ブラックに注意

最近では、お金を借りてほしいばかりの金融機関や消費者金融、信販系の会社から簡単にお金を借りることができます。
軒並みにキャッシングカードを作って、即日発行で簡単に融資を受けることができるという印象を持っている方も少なくないと思いますが、キャッシング申込の前には少し意識しておきたい点があります。 まず計画的に申し込むことによって信用情報に傷を付けることを避けられます。
お金を借りるという行為や、クレジットカードの使用に関する情報、カードの申し込みなどはすべて当人の信用につながっていきます。 短期間のうちに複数のクレジットカードを作ろうとしたり、キャッシング申込を同時に複数の会社に対して行なうと、いわゆるブラック扱いになってしまうことがあります。
ブラックリストに載ってしまうと、一定期間は作ることができなくなってしまう、審査に通りにくくなるなどの状況に見舞われてしまいます。 これまで真面目に返済をしてきて自分がまさかブラックリストに載っているとは思えないのですが、少しの注意を怠ってしまうことによって大変な目に遭います。
申込むキャッシング会社をしっかりと選定すること
キャッシングのための多重申込みをしていると、その分だけ審査に通りにくくなってしまうので、キャッシングについて考える際には、予め取引をお願いしたい会社をしっかりと選定して、計画的に申し込みを行うようにしてください。
同時に複数の会社に申し込みをすると、そのことは信用情報の照会をすることによってすぐにわかってしまいます。 複数に対してアプローチをしていると、受ける印象としては「お金に困っているのではないか」というものになってしまい、貸すことをためらってしまうに違いありません。 せっかく便利なキャッシングの機会を無駄にしないためにもふさわしい方法で作るようにしてください。
ただし、支払いを滞納するなどのケースとは異なり、多重申込みに関する信用情報というのは、たいてい半年くらいしか保存されません。 それで万が一何らかの知識不足などによって信用情報に傷がついた場合には、審査に通るところを探して新規で申し込むのではなく、まず最低半年間はおとなしくしておくことが大切です。
信用情報は、自分の努力で変化させることができませんので、審査の結果は甘受するしかありません。 そのため、ふさわしいタイミングでキャッシング申込をすることが肝心です。
キャッシングの基礎を確認しよう
キャッシングとは、直訳すれば、お金を動かすことですが、一般的には、お金の貸し借りを意味しています。 法律上では、お金を貸す人を債権者、お金を借りる人を債務者と呼んでいます。 仮に親戚からお金を借りれば、親戚が債権者であり、借りた自分が債務者ということです。
これは、金融機関とのやり取りでも同じです。 すなわち、金融機関が債権者、借りた自分が債務者となります。 また、債権者には、利子を付けることが認められています。 かつて、消費者金融では、出資法と利息制限法の違いを利用し、いわゆるグレーゾーン金利を実施していました。 年利30パーセント近くあり、債務者の返済負担を大きくしたものとして、新貸金業法で禁止となりました。
今では、利息制限法で規定されている年利20パーセント以内にすることとなっています。 仮にキャッシング申込をする際、年利20パーセント以上を確認すれば、金融庁などに訴えることもできるでしょう。 また、返済方法として、大きく分ければ、一括と分割になります。 一括は、もちろん一度に返済することですが、分割は期間を決めて返済するようになります。
しかし、分割の中には色々なものがあり、今ではリボルビング払いが、一般化されてもいるでしょう。 これは、定額返済方式と呼ばれ、残高に応じ、月の返済額が決まります。 リボルビング払い専用のローンなどもあり、多くの人に利用されています。 キャッシング申込でも、こういうリボルビング払い専用のものを選択できます。
2種類の借入方法
さらに、借り方にも、二つの方法があります。 一つはカードタイプであり、もう一つが証書タイプです。 カードタイプでは、カードが発行され、限度額以内であれば、ATMでお金を借りることができます。 証書タイプは、契約書で借りるものであり、カードのように限度額以内で自由に利用するのではなく、契約時に目的のお金を受け取るようになります。
さらに、今では、キャッシング申込が、インターネットでも行われ、即日キャッシングであれば、申し込んだ日の午後には、指定口座に振り込まれる可能性があります。 また、一時期ブームを呼んだ無人契約機も、現在でも利用できます。 ただし、消費者金融のみが行っているのが、以前からと変わらない点でもあります。
なお、法律上では、債権者には、種々の権利が認められています。 仮に返済不能などになれば、債権者からそれらの権利を実行されます。 代表的なところでは、貸したお金の分だけ、債務者の財産を処分するというものです。